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すずとことりと 

~読んで、歌って、ときどきマルシェ~

「飛びたて!ことり文庫」

実験的にやってみました。「飛びたて!ことり文庫」。

これって、本がどうだということより、
自分の内面に何が起きるかを観察することのほうが
むしろ興味深い結果になった。
そんな体験になりました。

 

きっかけになったのは、先月末で閉店されたカフェ
「はる色の庭」さんのクローズイベント「風呂敷フリマ」でした。

「はる色の庭」さんはわたしにとって、たくさんの素敵なご縁に
出会うことができた宝物のようなカフェ。残念ながらの閉店。
それならば、せっかくのクローズイベントで
ここから始まって繋がって広がっていく生きた何かがしたい・・・。

脳裏をよぎったのは「わたり文庫」。

 

【「わたり文庫」とは・・・。】
わたしが熱心熱心♡に愛読しているブログ
いばや通信」の坂爪圭吾さん発案の循環型図書館。
「人に押し付けてでも読んでほしい本」を次の人に回し続ける。
返却の必要は皆無で、本を通じて何かしら
新しい形でのコミュニケーションを実現していく。
というものです。

 

 

わたり文庫」に深く共鳴している私が
「人に押し付けてでも読んでほしい本」を提供して、
その本たちを「はる色の庭」さんから飛び立たせよう!
そしてアイディアは完全に「わたり文庫」さんのものだったですが、
今回は私自身の責任の範囲でやりたく思い「すずとことりと」の企画として
「飛びたて!ことり文庫」と名前をつけました。

 

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【やってみて・・・。】

「本を人に渡す」
思っていた以上に面白い体験でした。
好きな本を人にすすめるのって
内面を見せるのと同じなのです。

ちょっとした勇気が要りました。

そして、受け取ってもらうことで、
自分を受け入れてもらった感じがしました。

 自分の内面を見せるって少しのことでもちょっと勇気がいる。

フリマの会場で次々やってくる初めて会った人に
「無料で本をお渡ししてます。」
「読み終わったら次の人に廻してくださいね。」
とかって、
ちょっと変わったことを言い出すのも勇気。

でも勇気を出して心を開いたところから人との共感が生まれると、


嬉しかったのです。


かなりの幸せ。
ナマのリアルな嬉しさ。

さすがに「はる色の庭」に集まる人たちだけあって、
やってくる人たちは
なんとなく、もともとどこか気が合いそうな方たちで
持ってきた本もそれほどピント外れということもなく
おススメできたのは幸運。

「この場所、この時」のタイミングだからこそ、
成り立った企画かなあ。と
思った次第です。


ほんとに嬉しそうに受け取ってもらったり、
「普段ぜんぜん本読まないけどこの機会に挑戦してみます」って
言ってもらったり
半ば押し付け気味だったりしたのもあるけど、

みんな笑顔でした。

それで最後には持って行った本は全部飛び立っていったのです。

大昔に読んだまま家に置きっぱなしだった本が、
今この時に自分にリアルな幸せを感じさせる。


持っていく本を選ぶとき、また読むかもしれないから~と
迷ったものもありましたが、
本棚で静かに眠っているようだったのに
大勢の人の目に触れて読まれるチャンスを得て
息を吹き返したかのように見えた本たち。

 

手に取ってもらった本から、いろんな会話が生まれた。


誰かに本を渡すっていう小さな出来事が内面にリアルな感情を立てる。

自分が感動した本をほかの人も感動してくれるかどうか。

そして受け取った人が感動してくれたら・・・。

その人がまた、その人の想いを持って次に読んでほしい人を
思い浮かべて渡してくれたら。

そうやって本が想いをのせて人と人をつないでいったりしたら・・・。

人に渡すのに勇気がいる時もあるかもしれない。

本が廻って行くことで
その人の心の小さな壁を破るチャンスが生まれたりする。
かもしれない。

なんだか、小さな奇跡!

小さい奇跡の種を蒔いたのかも。

「『飛びたて!ことり文庫 』この企画に賛同します。
本で人と人とが豊かに繋がっていく。
大きな社会の波になればすばらしいですね!」
と本を受け取ってフェイスブックにコメントしてくれた方がいます。

「大きな社会の波になる」
それいいなあ。いいなあ。

ということで、これからも機会があれば「飛びたて!ことり文庫」
またするかもしれません。

いつかどこかで。